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火病

(一般)
ふぁっびょん

ある感情的反応のカテゴリーに対する韓国での呼称。 DSM-IVのCulture-Bound Syndromes(CBSs)のひとつ。

怒りを無理矢理抑制する必要のある立場におかれると発現しやすいと言われている。

英語のスペルは"Hwapyung" もしくは "Hwa-Byung"
鬱火病とも言う。スペルは"Wool-Hwa-Byung"。

注意

DSM‐IV‐TR精神疾患の診断・統計マニュアル(米国精神医学会編、高橋三郎/染矢俊幸/大野裕訳、2002年 医学書院刊)の中ではCBSsは精神疾患の17+1のカテゴリの外の「付録」として収録されている。
また、DSM-IVが本編で取り上げている精神疾患についてはICD-9-CM/ICD-10の診断コードが付されているが、CBSs自体には診断コードは付されていない(あくまで「症状のひとまとまり」)。CBSsが付録として載せられた理由も「ある1つの人種または文化出身の臨床家が、DSM-IV分類を使って異なった人種または文化的グループ出身の者を評価しようとするとき、診断評価は特に骨の折れる仕事となる。その者の文化的枠組みの特徴をよく知らない臨床家は、その者の文化特有の行動、信念、体験の正常異変を病的であると誤って診断することがある」(DSM‐IV‐TR精神疾患の診断・統計マニュアル(2002年 医学書院刊) 序 pp29−30)ことを克服するためで、ヘイト目的で導入されたものではないとするが、実際は偏見や差別に結びつくことが多いと批判される。固定的文化論に根ざしているからである。

火病について

Hwa-byung (also known as wool-hwa byung): A Korean folk syndrome literally translated into English as "anger syndrome" and attributed to the suppression of anger. The symptoms include insomnia, fatigue, panic, fear of impending death, dysphoric affect, indigestion, anorexia, dyspnea, palpitations, generalized aches and pains and a feeling of a mass in the epigastrium.
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders: Dsm-IV (4th ed)

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hwa-byung(wool-hwa-byungとしても知られている):韓国の民俗的症候群で、英語には“anger syndrome”(憤怒症候群)」と文字どおりに訳されており、怒りの抑制によるとされている。症候としては、不眠、疲労、パニック、切迫した死への恐怖、不快感情、消化不良、食欲不振、呼吸困難、動悸、全身の疼痛、心窩部*1に塊がある感覚などを呈する。
DSM‐IV‐TR精神疾患の診断・統計マニュアル(2002年 医学書院刊) pp836より

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ネット上で使われる火病について

突発的な逆切れ現象において、火病、火病(ファビョ)ると言う用法で使われる場合があるが、これはネットスラングであり、もとは2chの韓国ネタを扱うスレッドにおいて使用された。現在ではそれ以外の人たちも、一般的な逆切れの意味で使うことがある。

http://psychodoc.eek.jp/diary/?date=20050207#p01 [医療]火病(1) 文化結合症候群
http://psychodoc.eek.jp/diary/?date=20050210#p03 [医療]火病(2) 症例報告

*1:上腹部、みぞおち

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