「カバディ、カバディ、カバディ」。同じ言葉を一定の調子で繰り返しながら、一人だけが相手の陣地へ踏み込んでいく。声が途切れたら、その時点で攻撃は終わる。名前を聞いて笑ったことのある人は多いだろうし、この光景も、外から見ているぶんには冗談のように映る。 ところが、線の向こうで待っているのは笑える絵ではない。七人が腰を落とし、腕をつないで壁をつくる。踏み込んだ側は隙間を探し、足首を掴まれ、複数人に体重をかけられて引き倒される。ボールもラケットもネットもない。用意されているのは、床に引かれた線と、十四人分の体だけだ。小学館の紹介文では格闘技のような激しいチームスポーツと書かれ、アニメ公式では「走る格闘…