*注)約1500文字の記事です。長い文が苦手な方はキャプションや製作後記などを飛ばしてご覧ください。 ”烈風”は1944年5月に初飛行した海軍最後の艦上戦闘機です。同時期に初飛行した機体はグラマン・ベアキャット、ホーカー・フューリーなどです。 昭和17年、1942年に海軍から出された要求は640km/hの最大速度と零戦同様の航続距離、旋回性能というものでした。三菱の堀越技師は要求性能を満たすためには、自社で開発中のエンジン"A20”(後のハ43)2,200馬力が必要と主張します。しかし海軍はこの試案を受け入れず、既に実用化の目処がついていた"誉"2,000馬力エンジンの搭載を強要したのです。 …