無人偵察機とは敵性地域などの状況を把握するために情報収集を行う航空機のことを言う。軍隊で運用される事が多く、その場合は軍用機に分類されるが、なかには軍隊ではなく情報機関が運用するものもある。
当初、攻撃用途での軍用無人機の開発がなされたが、標的機を除けば、無人作戦機として使えるものが実用化されることはなかった。
1970年ごろから無線機の小型化や電子誘導装置の発達で写真偵察などの目的で無人偵察機が米国やイスラエルでの開発が本格化した。
20世紀末からは画像電子機器や通信機器、コンピュータの発達で、リアルタイムでの操縦と偵察映像の入手、完全自動操縦などが可能となる。21世紀からは偵察型から攻撃機型への展開が行われ、高高度を飛行することで通信中継点となる軍用無人航空機の研究も進められている。