無神の旅あかつき岬をマッチで燃し 金子兜太現在、金子兜太全句集を読み進めていて、難解な句も多いのですが、成り行きに任せて、愚直にただただ読(詠)んで行くことにしています。無神の旅あかつき岬をマッチで燃し 金子兜太この句には何か惹かれるものがあります。敬虔な張りつめた空気の中、無一物の青年の純な旅立ちの決意のようなものを想像します。わたし自身古稀を越えて、今日のこの時この時を最後の時と決めて、新たな一歩一歩を進めていきたいと念いつつ。こくこくと 刻みて生きむ 終の夏 いろは こくこくと きざみていきん ついのなつ