わが村の田植えは早い。昭和の頃に比べると、1カ月ほど早まったのではないだろうか。背景には、過去の台風による河川氾濫の教訓と、温暖化の影響がある。 地域ごとに揚水(水路に水を流す)期間が決まっているので、周囲に足並みを揃えねばならず、今の時期はまさに大忙しだ。 よりによって、私は今年からすべての水田を有機肥料に切り替えることにしたため、例年以上に作業工程が多い。 なぜ有機肥料なのか。近年、ありがたいことに、お客様が増えた。と同時に「食の安全性」を求める声も届くようになって、生産者としての責任を強く感じるようになったからだ。 目指すのは、単に「うまい」だけでなく、「安心・安全」に配慮した米作りであ…