「時間封鎖」「無限記憶」「連環宇宙」からなる時間封鎖三部作で知られるカナダのSF作家、R.C.ウィルスン(Robert Charles Wilson)の、これらに先立つ2001年に発表された長編SF小説。 といっても、個人的には同三部作は本棚に並んでいるものの未読で、この作家のものとしては初めて読んだ作品だ。 ウィルスンは1953年生まれ、bibliographyによるとそれほど多作ではなく、特に近年はほとんど新作を出していないようだが、これにはかなりの長編を主として書いていることも影響しているのだろう。 「クロノリス─時の碑─」のストーリー概略は画像の裏表紙をご参照頂くとして、個人的な感想を…