光学・カメラ用語。
ある結像光学系における焦点と主点との距離。
レンズの中心である「主点」から像面(フィルム、CCD、CMOSなど)までの距離のことを言う。
単位はmm(ミリ)が良く使われる。
この距離が長くなれば画角が狭くなって望遠(テレ)になり、
逆に短くなれば画角が広くなって広角(ワイド)になる。
一般的に50mmを基準とし、これより短い距離のものを広角レンズ、
150mm程度までのものを中望遠レンズ、200mm以上を望遠レンズと呼ぶ事が多い。
なお、焦点距離50mm付近のレンズは人間の眼の見え方(主に遠近感)に近いため、標準レンズと呼ばれる。
一般的にイメージセンサの画面サイズが数ミリ角と非常に小さいため、同じ画角を得るのに
35mmフィルムカメラよりも焦点距離を極端に短いレンズに設計する必要がある。
また、画面サイズも機種ごとに異なり、焦点距離の値だけでは画角を示すことができない。
このため、通常は35mmフィルムカメラ用レンズの焦点距離に換算した値が
併記される事が多い(35mm換算時焦点距離)。
35mmフィルムカメラでは焦点距離と画角の関係が互いに対応しており、慣例的にわかりやすいからである。
関連語 リスト::写真用語