はじめに 一昔前のライトノベルを読んでいると、続編や結末が描かれないままに終わりを迎えてしまった作品と出会うことがままあります。それが打ち切りに値する程度の作品だと断じてしまえるのなら話は簡単なんですが、打ち切られたことに一抹の寂しさを感じてしまう。そんなことが時々あるんですよね。 主人公は世界を救えるのか。黒幕の正体は誰なのか。彼らの恋路の行方は如何に。世間には受けなかったとしても、作品の結末を見届けたかった。そう思わせてくれる、どこか魅力を持った作品たち。今回感想を書いていく『ロールプレイングワールド』もまた、そんな魅力を持った一冊です。 ロールプレイングワールド (スマッシュ文庫) 作者…