大学生だった1980年代の後半、わたしはスキーが好きでした。世の中は空前のスキーブーム。バブル景気に煽られるように、次々と新しいスキー場が作られ、ゲレンデのふもとには高級リゾートホテルが開業しました。そのとき、何の媒体で見たのか、忘れてしまったのですが、スキー場が次々と建設されていく状況に警鐘を唸らす記事を読んだ記憶があります。それは、世界的に気温は上昇していて、このまま推移すると、あと30年もすると、日本の多くのスキー場で雪が降らなくなるという内容でした。記事のなかでは、人工降雪機を導入する必要性についても言及されてました。人工降雪機は読んで字のごとく、雪を作る機械です。霧状の水を空気で冷や…