樺太(サハリン)生まれのアイヌ、ヤヨマネクフ。「日本人として生きる場合は、北海道に強制移住。」サハリンに残れば、ロシア国籍。世話になっていた、アイヌ人の仲間とともに北海道に移住。 日本人として教育を受けるが、成人後、妻を天然痘で亡くし、日本名「山辺安之助」として、サハリンに帰る。 一方、リトアニア生まれのポーランド人、ブロニスワ・ピウスツキ、帝政ロシアの同化政策で、ポーランド後を話すことを禁じられ、皇帝暗殺計画に巻き込まれ、サハリンに流刑になる。 「文明が、最高のものだ。」として、それぞれの母国語を奪われたことで、二人のアイデンティが大きく揺るがされる。 そして、その二人の人生が交互に語られる…