退院後も、嗄声(声のかすれ)、飲み込みにくさは解消されませんでした。食事は柔らかめの物をゆっくり慎重に飲み込むようにしていました。それでも時々、液体は鼻から戻ってきてしまったりといったこともあり、先々よくなるのかとても不安でした。 声については、少しずつよくなっているのか、ちゃんと出る瞬間も増えてきました。無駄に色々と声を出してみたり、発声練習をしてみたり。心配する母も毎日電話をくれて声の様子を確認したり。しかし、迫りつつある仕事に向けてはちゃんと声が出る目途は立たず、とにかく「どうしよう」という不安を抱えて療養に努めました。 抜鉤(傷は糸ではなく医療ホチキスで処理されていた)のため、従来通っ…