『島守の塔』(2022:五十嵐匠)を、シネスイッチ銀座1にて見る。1100円。 沖縄戦で、沖縄県民のために命をかけて働いた、島田叡知事と荒井退造・県警察部長を描いた作品。 島田叡は、『激動の昭和史 沖縄決戦』(東宝1971:岡本喜八)の中でも、頼りない前任知事・浜村純に代わって赴任してきた神山繁として登場していた。 荒井退造については今回初めて知った。栃木県宇都宮市出身の荒井が内務省の命令とは言え、戦場になった沖縄に留まり、県民のために働き、兵庫県神戸市出身の島田とともに多くの県民の命を救った。だからこそ、戦後になって二人の石碑も建立されたのだろう。 萩原聖人の島田叡は、県民に寄り添うくだけた…