国木田独歩の小説。初出:明治34年11月「小天地」 明治28年9月、独歩は佐々城信子と将来の希望を語り合い、北海道での生活を夢見た。清教徒的な開拓精神にみちた生活にあこがれた。空知川の沿岸まで土地選定のためにでかけることまでしたが、周囲の事情で、その生活は実現しなかった。この作品に出てくる北海道へのあこがれは、独歩が持っていたものである。 哲学的な問題を扱ったこの作品は、技法とともに清新なものであった。
牛肉と馬鈴薯・酒中日記 (新潮文庫)
国木田独歩 (明治の文学)
自然主義 国木田独歩 ★ゴロリズム:自然の田を独りで歩く 国木田独歩 『牛肉と馬鈴薯(ばれいしょ)』、『武蔵野』 ★ゴロリズム:肉じゃが食って武蔵野を独歩
正午近くなって起きる。昼食にできるものが何もなく、コーヒーを淹れて空腹をごまかす。昨日塗った爪の根本が早くもすこしだけ伸びてきているのをしげしげと見た連れは、「イーニッドみたいにできればいいのにね」と言って笑っていた。『ウェンズデー』の登場人物イーニッドは、ふだんからポップな色合いに爪を塗っているかわいいもの好きの人狼で、不安を感じたりした時に爪がシャッと鋭く伸びるのだが、伸びても爪全体にちゃんと色がついているのだ。でもそのあと、あれはたぶん色がついた状態で伸びてくるのではなくて、爪を出し入れして、出した状態で根本まで塗っているのでは?という話になった。 午後はひさしぶりのボランティア。子ども…
【きょうの人】 0830 国木田 独歩 小説家、詩人 武蔵野は子供の頃の原風景 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。 ■ 国木田 独歩 小説家、詩人 武蔵野は子供の頃の原風景 くにきだ どっぽ 1871年8月30日(明治4年7月15日) - 1908年(明治41年)6月23日) 日本の小説家、詩人、ジャーナリスト、編集者で、千葉県銚子に生まれ、広島県や山口県で幼少期を過ごしました。 幼名を亀吉、後に哲夫と改名し、筆名は独歩の他、孤島生、鏡面生、鉄斧生、九天生、田舎漢、独歩吟客、独…
読んだ 古屋健三「「内向の世代」論」 野坂昭如「人称代名詞」 野坂昭如「とむたい師たち 野坂昭如ルネサンス5」 朝吹真理子「流跡」 谷崎潤一郎「春琴抄」 「新鋭作家叢書 丸谷才一集 笹まくら/贈り物」 堀江敏幸「もののはずみ」 国木田独歩「牛肉と馬鈴薯・酒中日記」 池澤夏樹「世界文学を読みほどく スタンダールからピンチョンまで」 綿矢りさ「嫌いなら呼ぶなよ」 観た 「BRAIAN ENO AMBIENT KYOTO」 「ジム・オルーク×石橋英子×日高理樹」 中之島美術館「展覧会 岡本太郎」 国立国際美術館「遠い場所 近い場所」 「恋は雨上がりのように」 「わたしは光をにぎってる」 今村夏子原作…
『どの路でも足の向く方へゆけば必ずそこに見るべく、向くべく、感ずべき獲物がある。(国木田独歩)』 「誰かが呼んでいる」かのように、ほとんどノープランで出かけることがあります。 その様な時に、そろそろ会いたいなと考えていた人とバッタリ出くわしたりします。 「誰かが仕組んだのかな?」と思いたくなるような話ですが、私はノープランなので偶発的な出来事です。 人生は、人間からすれば、偶発的な未知との遭遇です。 それを楽しむ事ができる人は、人生の中で、幸福感を多く味わえる事でしょう。 今の時代は、インターネットが繋がっていれば、ライブストリーミングで、散歩や旅行気分を味わえます。 でも、実際に現地に行って…
【きょうの人】 0715 黒田 清輝 日本を代表する明治・大正の洋画家 ■ 国木田 独歩 小説家・詩人 「武蔵野」 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。 ■ 黒田 清輝 日本を代表する明治・大正の洋画家 くろだ せいき 1866年8月9日(慶応2年6月29日)- 1924年(大正13年)7月15日 日本を代表する洋画家で、晩年は貴族院議員として活躍した政治家でもあります。従三位、勲二等を授与されている子爵です。 通称は、新太郎(しんたろう)で、名の清輝は、本名は「きよてる」ですが…
【きょうの人】 0629 ■ 瀧 廉太郎忌 荒城の月 ■ 国木田 独歩 武蔵野 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。 ■ 瀧 廉太郎忌 たき れんたろう 1879年(明治12年)8月24日 - 1903年(明治36年)6月29日 日本の音楽家、作曲家で、明治の西洋音楽黎明期における代表的な音楽家の一人です。一般的には「瀧」は「滝」と表記されることも多く、「荒城の月」という名曲と共に、日本人には親しまれています。 父・吉弘は大蔵省から内務省に転じ、大久保利通や伊藤博文らのもとで内務…
【きょうの人】 0623 国木田 独歩 小説家、詩人、ジャーナリスト 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。 ■ 国木田 独歩 小説家、詩人、ジャーナリスト くにきだ どっぽ 1871年8月30日(明治4年7月15日) - 1908年(明治41年)6月23日) 日本の小説家、詩人、ジャーナリスト、編集者で、千葉県銚子に生まれ、広島県や山口県で幼少期を過ごしました。 幼名を亀吉、後に哲夫と改名し、筆名は独歩の他、孤島生、鏡面生、鉄斧生、九天生、田舎漢、独歩吟客、独歩生などがあります。…
牛肉と馬鈴薯 国木田独歩 どんな話? 明治倶楽部を舞台に男たちが現実主義を牛肉、理想主義を馬鈴薯に例えて議論をしていくという内容。 あまり長い話ではないので1時間くらいで読むことができます。 難しいけどかっこいい 恥ずかしながら初めましての国木田さん。 今回は青空文庫で読みました。 友人とタイトルを見つけた時に、『牛肉とじゃがいもってカレー?』『いや、肉じゃがじゃない?』と笑ったことがきっかけで読み始めましたが、すごくかっこいい。 何がかっこいいのかうまく言えませんが、読み終わってすぐの感想は「かっこいい」の一言です。 カレーとか肉じゃがとか言っててすみませんでした。 内容が哲学的だったり、少…
例によって浜松の時代舎で、もう一冊、里見弴の『善心悪心』を見つけ、購入してきた。これは前回の「感想小品叢書」に先駆ける新潮社の『代表的名作選集』の35として、大正九年に刊行されたものである。(『善心悪心』、新潮社)(「感想小品叢書」) 新潮社は大正時代に「新進作家叢書」と『代表的名作選集』のふたつのシリーズをパラレルに出版している。いずれも菊半截判、前者は全四十五巻、後者は全四十四巻からなり、紅野敏郎『大正期の文芸叢書』では並んでトップにすえられていることからすれば、両者は大正期の文芸書出版において重要なポジションにあったというべきだろう。実際にこれらは『日本近代文学大事典』第六巻でも解題と明…