今回は、「 世界一わかりやすいVariational Quantum State Eigensolver(VQSE)【実践編】 」の続きとして、Varitional Quantum State Eigensolver(VQSE)[1]を利用した水素分子のフルポテンシャルを計算しました。前回と同様に、基底関数はSTO-3G、回路の深さはクラスターハミルトニアンともに2、最適化手法はPowellです。図1,2に、VQSEにおける水素分子間距離0.1から2.5(Å)までを0.1刻みでとって計算した基底状態、三重項状態、一重項状態、二電子励起状態におけるエネルギー状態準位とその厳密解との差の絶対値の常…