社会人教授という職種はバブル化しているようです。その意味するところは、ある一定数の人が実態以上に評価されている、あるいは本当の実力が不明瞭でありながら、その地位に就けている状態といえそうです。私にとって比較的身近な存在なので、現在バブルが生じている現状について考えてみます。 社会人教授になるための必要条件として、厳しい目を持っているのは、ご自身も社会人教授の松野弘氏です。ご本人の著作『サラリーマンのための大学教授の資格』(VNC、2014年)によると、学術的な著作や論文という研究業績のない研究者は、大学市場から退場せよ、といいます。英語で、"Publish or Perish!"というようです…