一番場所に馴染んで来た頃が旅の最終日だ。 いつも買い物をするお店や不味くても通った朝ごはんのお店やホテルに戻る近道や便利道、日々のルーティンが決まってきた頃。 少し感傷的になりながらも、ゲンナリしながらも、家に帰れることにホッとする。 ホテルの部屋も自分仕様にいろいろ即席工夫して使い勝手を作ってきたけれど、すべて撤退して忘れ物のないように指先点検。 冷蔵庫の中、金庫の中、ベットの下や引き出し、思わぬ物が出てくるときもある。 フライトが遅れることはあっても早めになることはないのだが、時間はいつも早めにでるよう空港での時間を多めに見積もっている。 今日の便は搭乗者が少なめのようだ。 後方の席は何列…