行政書士試験、司法書士試験、司法試験に合格した後で弁護士等になって消費者トラブルや内容証明郵便の実務に取り組みたい方に役立つ消費者法の判例を紹介します。 今日の判例はヤフオク!で売買契約が成立するのはどの時点かという判例です。 Aさんはヤフオク!で15万円の時計を出品しました。 落札者が現れたものの上位落札者との契約に至らず「補欠を繰り上げる」を選択したまま削除したところ、9万円で落札したBさんが繰り上がりました。 直後に、Bさんがかんたん決済サービスで代金の支払いを終えた場合、Aさんには引き渡し義務が生じるのでしょうか? Aさんからすると操作を誤って繰り上げたのだから、民法95条の錯誤を理由…