介護の現場では、日々さまざまな出来事が起こります。入居者様の体調の急変、予期せぬ事故、スタッフ同士の行き違い…。 こうした出来事が発生すると、つい「誰が悪かったのか?」と原因を追求しがちです。しかし、こうした視点だけでは本当の問題解決には至らないことが多いのです。 私は介護の現場で働く中で、「誰か一人を犯人にする」ことで、問題が複雑化し、現場の雰囲気が悪化してしまう場面を何度も見てきました。 今回は、そんな経験をもとに、介護現場で大切にしたい考え方をお伝えしたいと思います。 問題が起きたときの「犯人探し」の危険性 ある日のことです。ある入居者様が転倒し、軽い打撲を負ってしまいました。 見守りの…