江戸時代、徳川幕府の御用絵師をつとめた一派。 一子相伝で技法を伝え、江戸幕府の終焉のころまでその職を務める。 主な絵師としては、狩野永徳、狩野山楽、狩野探幽などがいる。 ただ、その一子相伝による技法の継承が、新たなカテゴリーの作品を生みにくくしたキライがあり、血統によらない琳派(俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、中村芳中)のような自由闊達さはあまり持ちえなかった。
下記引用 毎日新聞 2024年9月17日 青森県中泊町の旧家・宮越家が所蔵するふすま絵が、英国の大英博物館所蔵の作品と同一の作者によって描かれた一対のものであることが判明した。町教育委員会が17日発表した。室町時代から約400年続いた日本画の絵師集団「狩野派」に属する絵師が描いたことが明らかになり、町は「極めて貴重な文化財で、絵画史研究に大きな進展をもたらす」としている。 調査結果が公表されたふすま絵は、江戸時代から地元の豪農として知られた宮越家の9代目・宮越正治氏が1920年に妻のために建てた離れに飾られてた「花鳥図」「竹図」「風俗山水図」の3組計18枚。 2023年から調査にあたった狩野派…
二条城に行ってみようと思ったきっかけは、辻惟雄さんの「最後に、絵を語る。」という本だった。恥ずかしながら、還暦を過ぎる歳まで一度も二条城に行ったことがなかった。茨木市という比較的京都寄りの大阪で育ち、京都は行き慣れた場所でもあったはずなのに。さらに言えば社会人の頃には京都エリアを担当して城の横はよく通っていたし、その駐車場に止まるたくさんの観光バスや人の列を見ていたはずなのに。 二条城になにがあるのかをすっかり忘れていたぼくは、辻さんの本でやっとそこには狩野派の障壁画がたくさんあることを思い出した。「そうか、狩野派か」と、日本史の授業で狩野正信だ、元信だ、永徳だ、探幽だと習い、試験ではずいぶん…
11月の半ば、秋の特別公開しているというので、 聖護院門跡に行って参りました。 秋の特別公開では後水尾天皇が女院に贈ったとされる書院が初公開とのこと。 (書院は撮影禁止だったので、以下覚書) 当時高価だった輸入物のガラスを使用した花頭窓や 鍵隠しも結び文の形をしたものなど女性を意識したものが使われていました。 こちらは撮影OKでした。 www.shogoin.or.jp 秋の特別公開は12月3日までだそうです。
昨晩からの大雨と強風から、また暑さが戻った!1度キレイに雪化粧した富士山も、夏の姿に逆戻り。 介護施設で働いていた方が紹介していた本おもしろそうだったので読んでみた。『認知症世界の歩き方』筧裕介著認知症の人への対処法ではなく、認知症の人から見た世界が書かれている。認知症といってもその症状は人それぞれで、ここでは大きく13の障害(観光スポット?)に分け、旅ガイドのような形式でその世界が紹介されている。人の顔を正しく認識できない→顔無し族の村自分の『意思』と身体の『動き』がズレる服が着られない→服の袖トンネルといった具合。それぞれの認知症のスポットごとに、どんなことが本人に起きているのか書かれてい…
「江戸にきらめいた民間の絵師たち」との副題が付されている。 行間からは「御用絵師」以外の作家を並べているようにも取れるが、実際には{狩野派}の作品も多く並ぶ。 この辺りは、同館お得意の「比較」を鑑賞者にさせるための配慮だろうか。 作者のプロフィールについても懇切だし作品の観方についても丁寧に書かれたキャプションは毎度のコト。 コーナーは大きく「富士」と「牡丹(花)」の二つに分かれ、とりわけ「富士」のパートでは描き方のその後のデファクトとなる『探幽』の画から始まる流れは面白い。 『司馬江漢』のややバタ臭い作品も多数並び、同様のモチーフが描き込まれていることに改めて気づかされる。 「牡丹(花)」の…
日本の画家 ①近世の画家糸井邦夫 監修汐文社2012年12月 初版第一刷発行 図書館の児童書コーナーの本。これも、『写真とイラストでわかる大正時代をのぞいてみよう』と同様に、本棚に表紙が見える形で飾ってあり、目に入ったので読んでみた。 意外と、日本の歴史の勉強になる。通訳案内士の試験対策にもなる。ということで、借りてじっくり読んでみた。でて来るのは、有名な日本の画家の作品の数々。これは、①近世の画家で、他に②日本画家、③洋画家 があるとのこと。やっぱり、ビジュアル付きだと記憶に残りやすい。でて来る絵画はどれもこれも見たことあるし、ほんとうに有名なものばかり。最後には、ここに掲載されている絵画の…
京都・智積院の名宝 サントリー美術館 『京都・智積院の名宝展』に行ってきた。 六本木のサントリー美術館で11月30日から1月22日まで開催中。 www.suntory.co.jp 実は、東京国立博物館の国宝展で長谷川等伯の「松林図屛風(しょうりんずびょうぶ)」が見たかったのだけれど、チケットの予約ができず、結局見に行けなかったのだ・・・・。とっても残念で、しょんぼり、、、、だったのだ。 もともと、日本画も好きなのだが、長谷川櫂さんの『和の思想 日本人の創造力』 を読んでいて、「松林図屛風」が見たくなっていたところに、明石の知人が「僕は死ぬまでにあれをもう一度見たい」といっていて、できればチケッ…
1982年の大社の祭りの旗揚げ行列にも父が出てました 2年連続だったので馬に乗るのはずいぶん慣れたと言っていたのを思い出します この時は、狩野工藤介茂光の役でした
伊豆半島の真ん中あたり、伊豆市の狩野城へ。 伊豆市にあった狩野荘を本拠とした狩野氏の狩野城。この狩野氏は有名な絵師の狩野派につながる系譜ともされています。 まぁ当たり前ですが城跡には大きな看板以外に絵師の痕跡はありませんので、絵に造詣が無くても大丈夫です。その分(?)整備された遺構が残っていて見どころアリ。絵師の名を借りなくても有名になってよいお城です。 お城:狩野城 静岡県伊豆市HP:伊豆市 観光情報 特設サイト訪問日:2022年1月 概要 訪問記 感想 アクセス 概要 平安時代末期に狩野氏によって築かれました。 1180年、時の城主、狩野茂光は子の親光とともに源頼朝の下で石橋山の戦いに参戦…
これも先月末から今月初めに撮ったもの。 府中市の二つの散歩場所です。 ムサシノキスゲは、本当は府中の浅間山にだけ自生する植物ですが、郷土の森博物館の庭に移植した株が、ちょうど見頃でした。 浅間山の環境を再現しているようです。 ムサシノキスゲとシラン。 ピンボケですが、キンランとギンラン。 とてもデリケートな植物で、環境が変わるとすぐに消えてしまうそうです。 絶滅危惧種なので、こことか昭和記念公園とか神代植物公園とかで守っています。 オオデマリ。 ヒトツバタゴ。 ナンジャモンジャの木ともいいます。 郷土の森博物館は梅と紫陽花の季節以外は空いていて、良い散歩スポットです。 それに何もないようで、い…