おとといの夜、松乃木大明神にいたにいやん おとといの夜、中村食堂を出たあと、松乃木大明神へ行った。 境内には明かりがともっておらず、薄暗かった。 鳥居をくぐって薬師如来の祠を見ると、にいやんがいた。 にいやんは眠そうにしながらも目を開け、あたりを見回していた。 やがて境内に明かりがともり、にいやんは何かをじっと見つめていた。 その視線の先を見ると、よそ者の猫がいた。 その猫にも多少は慣れてきたのか、逃げ出すようなことはなく、猫の姿が見えなくなるとうとうとし始めた。 にいやんが見せた微妙な動きだった。 よそ者の猫の動きを見つめるにいやん よそ者の猫の姿が見えなくなり、にいやんは安心したように眠り…