猪崎城跡から北上し、福知山市猪崎にある臨済宗の寺院、木塔山醍醐寺に赴いた。 木塔山醍醐寺 私が訪れた日は、境内の楓の紅葉が進んでいた。季節の移り変わりを感じた。 石垣と参道 醍醐寺は、興国二年(1341年)に、後醍醐天皇の菩提を弔うために、足利尊氏によって建てられた寺だという。 足利尊氏と後醍醐天皇は、南北朝時代に日本を二分して争った間柄である。その尊氏が、対立した後醍醐天皇の菩提を弔うために寺を建てたというのが、不思議に感ぜられる。 山門 四脚門の山門を過ぎると、正面に広壮な本堂がある。 醍醐寺には、福知山市指定文化財である三光国師像図、木造薬師如来坐像、醍醐寺額下書きという3つの文化財があ…