僧侶・作家。東日本大震災復興構想会議のメンバー。 1956年福島県生まれ。慶應義塾大学文学部中国文学科卒。 『中陰の花』で第125回芥川賞を受賞。 主な著書には『アブラクサスの祭』, 『化蝶散華』, 『御開帳綺譚』, 『アミターバ』, 『まわりみち極楽論』などがある。 デビュー作は『水の舳先』。 2009年度より花園大学客員教授。
一条真也です。19日の夜遅く、東京から北九州に戻りました。「春分の日」となる20日は彼岸の中日。わたしは、菩提寺である広寿山福聚寺で行われた「春彼岸法要」に参加しました。 広寿山福聚寺 広寿山福聚寺の前で 広寿山福聚寺の由来 広寿山福聚寺のようす 広寿山福聚寺は黄檗宗の寺院で、1665年(寛文5年)に小倉藩小笠原初代藩主忠真が菩提寺として建てたものです。1866年(慶応2年)の長州藩との戦いの時、1802年(亨和2年)に再建された寺に、自ら火をつけましたが、本堂や入り口の門、鐘つき堂などは焼けず、当時のまま残されています。境内には、小笠原忠真の墓をはじめ小笠原氏とゆかりのある人々の墓があります…
一条真也です。3月20日になりました。ブログ「地下鉄サリン事件30年」で紹介したようにオウム真理教による「地下鉄サリン事件」の発生から30年目の日です。テロリズムに走ったオウム真理教は「仏教」を名乗っていましたので、あの日は日本の仏教界にとっても忘れられない日となりました。 『仏と冠婚葬祭』(現代書林) それから30年後、121冊目の一条本である『仏と冠婚葬祭』(現代書林)の見本を手にしました。「仏教と日本人」というサブタイトルがついています。ブログ「玄侑宗久先生との対談」で紹介したように、わたしは昨年5月22日に、芥川賞作家で臨済宗福聚寺住職の玄侑宗久先生と対談しましたが、その内容が本書に掲…
一条真也です。2月になりました。1日の午前8時45分から、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールにて、サンレー本社の総合朝礼を行いました。 総合朝礼前のようす 最初は、もちろん一同礼! 社歌斉唱のようす 登壇して社長訓示を行いました 一同礼の後、全員で社歌を斉唱しました。その後、社長訓示の時間となり、わたしが登壇しました。わたしは、まず、「この前、年が明けたと思ったら、もう3月です。本当に時間が過ぎるのは早いですね」と言ってから、以下の話をしました。福岡・佐賀両県で結婚式場を運営するA社が、破産申請をする準備に入ったことが判明しました。同社を巡っては、新型コロナウイルス対策に伴う国の…
一条真也です。東京に来ています。バレンタインデーとなる2月14日は忙しい1日でした。なにしろ、雑誌のインタビュー取材が1本、業界の会議が2本あり、グリーフケアの関連映画を3本観たのです。 冠婚葬祭総合研究所の図書室で ずらりと並んだ一条本! 最新作に置かれています! 一条本の棚の前で インタビュー取材を受けた雑誌とは、「月刊住職」(興山舎)です。その名の通り、寺院住職実務情報誌で、日本中のお寺のお坊さんが購読されています。同誌の上野ちひろ副主任が 一般財団法人 冠婚葬祭文化振興財団の本部にお越し下さいました。取材の場所は、財団内にある冠婚葬祭総合研究所の図書室でした。ここには 120点を数える…
一条真也です。116冊目の「一条真也による一条本解説」は『ロマンティック・デス』(オリーブの木)です。本書には、「死をおそれない」というサブタイトルがつけられています。2024年4月23日に刊行されました。 『ロマンティック・デス』(オリーブの木) 『ロマンティック・デス』の著者名は「一条真也」ではなく、株式会社サンレー代表取締役社長の「佐久間庸和」となっています。 本書の帯 本書の帯には、作家・福聚寺住職の玄侑宗久先生の「日本人の古層に宿った物語が、いま佐久間さんによって新たに甦った。これは現代人の安らかな死を支える、ゆるぎない物語である。」と書かれています。ありがたいことです。 本書の帯の…
未明起床。雨。 寒さはあまり気にならない方なので、これまで半袖一枚で過ごしていたのであるが、さすがに長袖にした。 NML で音楽を聴く。■ドビュッシーの前奏曲集第二巻で、ピアノはアルド・チッコリーニ(NML、CD)。 ■シュトックハウゼンのピアノ曲 XI, I - IV, VIII, VII, XI で、ピアノはザビーネ・リープナー(NML)。完全に消化された、洗練された美しいシュトックハウゼン。現代音楽の演奏も進化しているのだな、シュトックハウゼンがこんなに美しくていいのか、というくらい。ザビーネ・リープナーは 10.23 にケージの「冬の音楽」の世界初録音を聴いて知った、現代音楽の優れたス…
一条真也です。7月7日は「七夕」ですね。七夕は星に願いをかけるロマンティックな年中行事です。今から14年前、2010年の7月7日、わたしはある願いを星にかけました。 神道・儒教・仏教の最高の入門書 わたしが14年前にかけた願いとは、神道・儒教・仏教の日本三大宗教の第一人者と対談するというものでした。その目的は「日本人の心の秘密を明らかにすること」。ブログ「混ざり合った日本の私」に書いたように、日本人の「こころ」は神道・儒教・仏教の三本柱によって支えられているというのがわたしの考えです。そして三宗教には、それぞれに最高の入門書があります。神道は、『神道とは何か』鎌田東二著(PHP新書)。儒教は、…
一条真也です。125万部の発行部数を誇る「サンデー新聞」の最新号が出ました。同紙に連載中の「ハートフル・ブックス」の第185回分が掲載されています。今回の取り上げる本は、『むすんでひらいて』玄侑宗久著(集英社)です。 「ハートフル・ブックス」第185回 芥川賞作家にして臨済宗妙心寺派福聚寺の現役僧侶である著者の最新刊です。現代日本人の「こころ」に関するさまざまな問題が語られており、特に自死の話が印象的でした。著者のお寺は福島県にあるのですが、県内の「霊山こどもの村」という施設にボタン1つでガラスケースの中に竜巻が起こる装置があるぞうです。竜巻というのは、4つの風を別な角度から合流させて起こしま…
一条真也です。金沢に来ています。4日の早朝、金沢駅前の定宿で目を覚ましました。今朝の金沢は曇りで気温は32度です。 今朝の金沢駅前のようす 「北國新聞」2024年7月4日朝刊 わたしは、金沢に来るといつも地元紙である「北國新聞」をじっくり読むのですが、この日の朝刊の一面には「石川 富山 復興へ絆」という大見出しが躍っていました。富山県内で活躍する石川県出身者でつくる、とやま石川県人会「つるぎクラブ」の懇親会が開催され、両県が連携して能登半島地震からの復興を進めることを誓ったそうです。こういうローカルな記事が地方面ならまだしも、新聞の一面トップに来ることに少し驚きましたが、まことに良いことだと好…
一条真也です。7月になりました。1日は、昼頃にかけてが大雨や風のピークになるとか。今朝の北九州も滝のような非常に激しい雨が降りました。わが家の庭の池もオーバーフローしそうでした。 激しい雨で庭の池がオーバーフローしそう・・・ それにつけても、ついに7月になりました。この日の朝、わが社は 夏越大祓式の神事を執り行いました。場所は、わが社が誇る儀式の殿堂である小倉紫雲閣の大ホールです。 一同礼! 夏越大祓式のようす わが社の守護神である皇産霊大神を奉祀する皇産霊神社の瀬津隆彦神職をお迎えし、これから暑い夏を迎える前に、会社についた厄を払って社員全員の無病息災を祈願しました。参加者全員が厳粛な面持ち…