薬学部でアレルギー性鼻炎に小青竜湯と講義をしているのを聞いて愕然としました。単位は取れても実地では役にたたないね。中医学は病機から治し方、それに対応する処方を決めていきます。くしゃみ、鼻水でも身体の中で起こっている病機が異なれば処方も異なります。春は気が動き出すので気流が起こり風になります。風は上に巻き上げていくので頭や顔に病変が起こります。また風は吹いたりやんだり、症状も出たり止まったりします。肺が冷えると水の代謝が悪くなり鼻の穴という肺の通気孔から水が垂れます。外から風寒邪が鼻腔から肺に流れ込み、肺はそれを追い出そうとしてくしゃみをします。同時に肺の水が飛び散ります。中医学では外からくる病…