寒風と春の予感のなか、東京スカイツリーを仰ぎ見ながら、向島の甘味処を目指す。 口開け(午前11時)と同時に、あんこ好きの間で、製法のこだわりも含めて「最高級のあんみつ」の一つとも称される「深緑堂」(しんりょくどう)が今回「日曜増刊号」のターゲット。 創業が2014年(平成26年)、上野「みはし」や浅草「梅園」、「赤坂とらや茶寮」といった大看板ではなく、ご夫婦二人で小さく暖簾を下げる、私好みの甘味処。 「早めに行かないと、売り切れちゃうよ」との辛口あん友の助言もある。 ちょうど店を開けたところに到着。 平日の早い時間だったせいか、込み具合はさほどではなく、渋めの店主が準備をしている最中だった。 …