はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と百と百と六十六 「ハンケイ1000メートル ノ ジュウジツ」 自分たちが住む街で、ある程度完結していた時代が、あの、昭和、で、あったような気がする、と、Aくん、日々の生活とその街が、あったかく、密接に関わり合っていた、あの時代の、決して無くすべきではなかった宝物について、いま一度、懐かしみつつ、ソレらを咀嚼しながらユルリと語り始める。 ん~、無くすべきではなかった、宝物、か~。 コレも、ナンの躊躇もなくスグさま理解できる。 ナゼなら、あの頃、私が住んでいた、あの、名もなき街もまた、まさに、ナニもカもほとんど、その街だけで完結していたからである。 ・・・…