愛は増える。 先日、窓を開けていたらどこからか賑やかな声が聞こえてきました。ほのかに焼き鳥の香りもただよってきます。 どうやら近くの公園でお祭りをやっているようす。母に「どこかでお祭りやってるっぽい」と報告すると、「回覧板がまわってたわ。ホラ、これ!」鼻を膨らませてわたしの目の前に突き出されたのは、お祭りの抽選券。振り返れば10代の頃あんなに楽しかった「夏のお祭り」というイベント。北海道特有の「子供盆踊り唄」が聞こえると、「お母さん!早く!浴衣着させて!」とせがんで浴衣にスニーカーというちょっと不思議ないでたちで走って盆踊りに行ったものです。そんなワクワクの要素しかなかった夏のお祭りは、初老の…