散歩も短時間に切り上げたくなる猛暑。いつものバラ園を前を通るのがやっとです。ひよこ隊はどこにいるのかと探してみると、「びよーん! びよーん! きゃはははは! わははははは!」と笑うような波長を感じました。 ――何がおかしい? 6月に、隊員たちは、花弁の細胞にもぐり込むようにしてバラを愛でていました。あの頃のバラは、道路に面したフェンスと一体化するように蔓を伸ばし、咲き誇っていました。花の季節が去ると、蔓は短く刈り込まれ、目の錯覚か、道路から遠いところへ引っ込んだように見えています。 ――びよーん、って何? ふと上を見ると、ところどころからバラの枝が一本、二本と、天に向かってすごい高さに伸びてい…