岩波文庫159、160ページ「しばらく功夫すべし、この四生衆類のなかに、生はありて死なきものあるべしや。又、死のみ単伝にして、生を単伝せざるありや。單生單死の類の有無、かならず参学すべし。わづかに無生の言句をききてあきらむることなく、身心の功夫をさしおくがごとくするものあり。これ愚鈍のはなはだしきなり。」 ここで色々考えてみなければいけない。4つの生まれ方があるとして、その中に「生」はあるけれど「死」はないというものがあるだろうか。また、死だけがあって生はないというものがあるだろうか。生だけ死だけというようなものの有無について必ず勉強しなければならない。ちょっとばかり「無生」などという言葉を聞…