わたしが小説を書くことを中心に考えたいと言明すると、母親はひどくいやな顔をしていました。そんなんして、生活すんのはどうすんのん? と訊ねるので、もしどうしても生活でけへんかったら、生活保護を貰ういう手もある。 生活保護の話をすると、母はもっといやな顔をして、 「ほんだら、わたしはどうしたらええんや?」と怒ってきました。 どうしたらいいんでしょう? わたしは自分のことしか考えていませんでした。母は生活保護で生活することなんか、絶対いやだという顔をしていました。 わたしだって、本当はいやです。会社にでも勤めて、あいた時間に小説を書くという生活がいいというのは、重々分かっています。しかし前にも書いた…