「一首鑑賞」の注意書きです。 yuifall.hatenablog.com 104.春愁が人のかたちをしてわれに会ひに来てもう六人目なり (田村元) 砂子屋書房「一首鑑賞」で石川美南が紹介していた歌です。 sunagoya.com 何らかのネガティブな気持ち(さびしさとか、やりきれなさとか)が「人のかたちをして会いに来る」というのは珍しい表現ではないと思われますが、「もう六人目」ともなると笑えます。最初は「さびしいよね」「ですよね」みたいな感じだったのが、「また来たのかよ」「お前もか」になってきてだんだん春愁が薄れてくるという(笑)。 鑑賞文には 春になると情緒が不安定になるという人は結構多い…