気まぐれ随想録『赤とんぼ』 田植え作業今昔 田植えの準備期になりました。あちらこちらの田で代掻(しろかき)を始めています。 代掻きをしたり、水を入れたり、肥料を撒いたり、農家は朝早くから夕方まで忙しそうです。まもなく田植えも始まるでしょう。 自分たちが子どものころの田植作業は、まず牛に鋤(すき)を取りつけ、手綱で叩いたり「どう、どう」と合図しながら鋤を引かせて、一列ずつ田を掘り起こしていました。 レンゲソウなどは漉き込んで肥料にします。 苗代(なわしろ)は別に作っておいて、田に水が入ると、大型の熊手のような鋤を、これも牛に引かせて土を細かく柔らかくしながら平坦にならします。 いよいよ田植え当日…