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渥美清主演、山田洋次監督。松竹配給。
1969年〜1995年まで26年間・全48作に渡り「一人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」としてギネスブックにも載るほどの長きに渡り、製作された映画作品。
映画の本場ハリウッドにおいても同シリーズを超えるものはない。
出演
車寅次郎・渥美清
諏訪さくら・倍賞千恵子
諏訪博・前田吟
車竜造・森川信→松村達雄→下條正巳
車つね・三崎千恵子
諏訪満男・吉岡秀隆
桂梅太郎(タコ社長)・太宰久雄
御前様・笠智衆
源公・佐藤蛾次郎
寅次郎の母(お菊)・ミヤコ蝶々
テレビドラマとその後のいきさつ
もともとは、1968年に放送されたフジテレビのドラマ。
20年ぶりに帰ってきた寅次郎が、まだ顔知らない妹・さくらとの再会から始まる。やがて、妹を案じる寅次郎とその恋を描き、大評判となった。しかし、最終回で寅次郎がハブにかまれて死んだことで、フジテレビに抗議が殺到。これが映画化にするきっかけとなった。第1作と第2作は、テレビドラマを基に構成。第3作から第5作はテレビドラマで脚本や演出を手掛けた人を基に映画化。第5作で完結の予定だった。*1
テレビドラマで演出を手がけた小林俊一が、映画では、企画を担当した。
テレビ版でのさくらを演じたのは、長山藍子だったが、映画では倍賞千恵子が演じた。
しかし、このテレビ版のフィルムは、幻とされていたが、1996年に第1話と最終回のフィルムが発見され、フジテレビの番組内で放送された。
内容
葛飾・柴又を舞台に寅次郎と周りとの掛け合い。マドンナとの恋と人情、絆を強く描いてる。毎回、マドンナに振られて、旅に出るのがお決まりのパターンである。
しかし、いつしか寅次郎が恋の指南役になることも多くなり、ドラマの見せ場の一つになった。
ちなみに、当初は、舞台を別のところにするはずだったが、たまたまスタッフが見つけた先が柴又だった。映画がきっかけで柴又は、有名になり、下町の名所になった。
ゲスト
第11作〜第20作
- 第11作=江戸家小猫、織本順吉、毒蝮三太夫、浅丘ルリ子
- 第12作=前田武彦、津川雅彦、岸恵子
- 第13作=高田敏江、宮口精二、吉永小百合
- 第14作=上條恒彦、月亭八方、春川ますみ、十朱幸代 *4
- 第15作=岩崎加根子、久里千春、船越英二、浅丘ルリ子
- 第16作=桜田淳子、米倉斉加年、大滝秀治、小林桂樹、樫山文枝
- 第17作=寺尾聰、桜井センリ、大滝秀治、佐野浅夫、岡田嘉子、宇野重吉、太地喜和子
- 第18作=壇ふみ、浦辺粂子、梅津栄、吉田義夫、京マチ子
- 第19作=寺尾聰、平田昭彦、三木のり平、嵐寛寿郎、真野響子
- 第20作=大竹しのぶ、桜井センリ、石井均、米倉斉加年、中村雅俊、藤村志保
第21作〜第30作
- 第21作=竜雷太、武田鉄矢、木の実ナナ
- 第22作=泉ピン子、大滝秀治、室田日出男、志村喬、大原麗子
- 第23作=湯原昌幸、松村達雄、布施明、木暮実千代、桃井かおり
- 第24作=ハーブ・エデルマン、林寛子、犬塚弘、梅野泰靖、香川京子
- 第25作=江藤潤、浅丘ルリ子
- 第26作=村田雄浩、あき竹城、園佳也子、米倉斉加年、松村達雄、伊藤蘭
- 第27作=正司照枝、笑福亭松鶴、芦屋雁之助、大村崑、松坂慶子 *5
- 第28作=岸本加世子、地井武男、犬塚弘、東八郎、前田武彦、小沢昭一、音無美紀子
- 第29作=柄本明、片岡仁左衛門、いしだあゆみ
- 第30作=児島美ゆき、馬渕晴子、内田朝雄、殿山泰司、桜井センリ、朝丘雪路、沢田研二、田中裕子
第31作〜第40作
- 第31作=ベンガル、北林谷栄、藤岡琢也、中北千枝子、細川たかし、都はるみ
- 第32作=中井貴一、杉田かおる、穂積隆信、梅野泰靖、レオナルド熊、あき竹城、長門勇、松村達雄、竹下景子
- 第33作=美保純、秋野太作、佐藤B作、渡瀬恒彦、中原理恵
- 第34作=美保純、津島恵子、風見章子、関敬六、桜井センリ、津嘉山正種、米倉斉加年、辰巳柳太郎、大原麗子
- 第35作=美保純、関敬六、杉山とく子、初井言榮、松村達雄、平田満、樋口可南子
- 第36作=美保純、中本賢、森本毅郎、松居直美、中島唱子、川谷拓三、栗原小巻
- 第37作=イッセー尾形、すまけい、関敬六、不破万作、有森也実、長渕剛、志穂美悦子
- 第38作=淡路恵子、すまけい、関敬六、三船敏郎、竹下景子
- 第39作=美保純、すまけい、関敬六、笹野高史、松村達雄、河内桃子、五月みどり、秋吉久美子
- 第40作=三田寛子、尾美としのり、三国一朗、奈良岡朋子、鈴木光枝、三田佳子
第41作〜第48作
- 第41作=笹野高史、イッセー尾形、関敬六、柄本明、淡路恵子、竹下景子
- 第42作=壇ふみ、イッセー尾形、笹野高史、石井均、今福将雄、尾藤イサオ、夏木マリ、後藤久美子
- 第43作=夏木マリ、寺尾聰、宮崎美子、後藤久美子
- 第44作=山口良一、杉山とく子、夏木マリ、吉田日出子、後藤久美子
- 第45作=風吹ジュン、関敬六、永瀬正敏、夏木マリ、後藤久美子
- 第46作=すまけい、関敬六、笹野高史、桜井センリ、松金よね子、城山美佳子、光本幸子、島田正吾、松坂慶子
- 第47作=牧瀬里穂、山田雅人、河原崎長一郎、八木昌子、平泉成、小林幸子、かたせ梨乃
- 第48作=宮川大助、犬塚弘、神戸浩、千石規子、夏木マリ、田中邦衛、後藤久美子、浅丘ルリ子
全作放送
これまでテレビではほんの一部しか紹介しなかった「男はつらいよ」は、2001年から全作放送をすることになった。その放送権をめぐり、各局による綱引きが演じられた。最終的にテレビ東京がそれを獲得した。およそ2年半にわたって、全作を放送。また、NHKでも2005年から1年半にわたってNHK-BS2で放送した。