イザナミの自伝 2 わたしはある日、イザナギとともにアメノミナカヌシの大神に呼び出された 一体何の用だろう・・・わたしはイザナギとともにアメノミナカヌシの大神のもとに向かった イザナギはわたしと同時に産まれてきた男神で、りりしい青年だった アメノミナカヌシの大神の神殿に出向いたわたしたちは、おずおずと大神の前に進み出た。大神の傍らにはタカミムスビの大神、カミムスビの大神も控えている。別天津神(ことあまつがみ)と言われる、わたしたちのようなヒラの神とは違った崇高な神格をもつ神々だ。 わたしは緊張で心臓が張り裂けそうだった・・・それはおそらく、イザナミも同じことだったろう・・・ 「イザナギ、イザナ…