この2週間ほどの間に標題の映画3作品を観て、展覧会も2つの美術館をハシゴした。 ただ、それぞれをすぐに書かないとこうして滞ってしまう。箇条書きで一言ずつ書こうかな、とも思っている。 まずは映画から。 『憐れみの3章』by ヨルゴス・ランティモス ヨルゴス・ランティモスは初期の頃から好きだった。が、最近はすっかりゴージャスになってしまった感があり、今回少し心配しながら足を運んだのだが、それは杞憂だった。良い意味で初期の頃に戻ったような(それもそのはず『聖なる鹿殺し』の頃から脚本を書き続けていたようだ)、実験的な手触りがある。 冒頭、ユーリズミックス『Sweet Dreams』で始まり、その後の音…