鳥取に伝わる昔話。 むかし、山の村に、若いきこりがおり、いい女房をもらったとたん、 働きに行かず、ずっと家にいるようになったそう。 きこりは、あまりにいい女房だから、ずっと側にいたいと言い出す。 女房は、絵描きに自分の姿を描いてもらことを思い付きました。 旦那に自分の絵姿を持たせ、仕事に行かせました。 旦那は久しぶりに昼過ぎまでまじめに働き、 ずっと女房の顔を見ていないなと、おもろに絵の女房を取り出し見ていると、 その大切な絵を、山の風がさらって持って行ってしまいました。 一瞬の出来事で、どこを探しても絵は見つからず、 落ち込んで家に帰ってくると、女房はまた描いてもらえば大丈夫と言いました。 …