子供の頃、家の鍵を忘れることが何度かあった。 両親ともに働いていたから、鍵を忘れると学校から帰っても家に入れなくて、心細い思いをしながら家の前で2時間くらい母親を待っている時間のことをよく覚えている。 掃除中に気付いてくれた管理人の女性に、マンションの管理室に入れてもらって、お茶をもらった瞬間に泣き出してしまったこともある。 不安な気持ちも大きかったけれど、それ以上に同じ間違いを何度もする自分はダメなやつだという、情けない思いや劣等感の方が強かった。 今思うと、そんなことでダメなやつ認定されるんだったら地球上の人類すべてがダメ人間でしょ~ワハハ、って感じだけども、当時の私は子供特有のまじめさを…