正月のこと、ほろ酔い心地で万年筆をはびこらせていたら、家人に「英語の筆記体かとおもった」といわれた。たしかに、30秒後には書いた本人にも読めない。ほぼほぼスパイの伝令である。 ところで、インクフローがよくないとき、書きながら書きなおすのはムダではないかとおもう。線がますます混乱するだけだから。書きはじめが掠れるときは、そこから書き連ねるまえに、ポジションを見なおすか、ペンを振るか、ペン先の角度をかえるか、寝かせるなどしたほうがいい気がする。 それでダメならあきらめたほうがいい。イトミミズになるだけなので。もっとも、のたくりたいときはべつである。 お神酒のせいか、いまごろになっておもいだしたこと…