人類を救うために世界と一体化するハイパーアルティメット世凪エンド。 近未来SFが舞台だが本質的にはまどマギや穢翼のユースティアと同じ主題。 記憶障害・基礎欲求欠乏症・仮想空間・観測による実態化がモチーフ。 Key、火の鳥未来編、バルドスカイ等の諸作品の面白い所を混ぜ合わせている。 作中のケース2で様々な作品を昇華し編纂するのも才能とあったがまさにソレ。 オリジナリティは皆無だが、各種要素を上手く繋ぎ合わせ世凪の主体的意思決定に繋げている。 エピローグではハイパーアルティメット世凪が3つの別離エンドをハッピーにする。 (CASE1~3は世凪が主人公との想い出を題材として綴った私小説という位置づけ…
よくある「自分探し」モノ。若者が将来について悩み「一夏の経験」により、それを見つける。 自分が情熱をかけられるモノを主人公とすももが各自見つけ出すプロセスが醍醐味。 主人公は亡き母の幻影を乗り越え人物を撮るカメラマンに生き甲斐を見出す。 すももは教職の道をなげうち女の子を輝かせるスタイリストに適性を見出す。 最後はお互いが将来の成長を誓って再会を約束し別離を迎える。 冒頭がその再会後であり回顧形式をとっているのでハッピーエンドスタートとも言える。 桃の内すもものキャラクター表現とフラグ生成過程 手垢塗れの「自分探し」モノだが、主人公とすももが両方可愛い 【1】主人公は厳格な父子家庭で育つが、不…
シェイクスピアの人生と作品を題材にした話。 真夏の夜の夢、ハムレット、ロミオとジュリエットの創作秘話を新解釈する。 「信仰の自由」と「女性解放」をテーマにしていたが、何も解決せず終わる。 宗教問題が物語を転がすだけの装置に矮小化されてしまった所に限界があった。 最後はシェイクスピアが名作を生み続ければ別れてしまった女にも届くよエンドとなる。 オリヴィア・ベリーのキャラクター表現とフラグ生成過程 シェイクスピアは愛する一人の女の為に戯曲を書き続けるのさというオチ 【1】オリヴィア・ベリーはアイルランド出身の元・奴隷。スペンサーに身請けをされて生きる意志を失っていた所、演劇を見て人間の尊厳を取り戻…