今回は前回名前だけ出てきたグレッグ・イーガンのSF,「白熱光」を紹介したいと思います。 イーガンは数学の博士号を持っている作家で数学や物理学の知識を駆使した独自設定の世界を展開することで有名です。この白熱光も例にもれず高重力の星を回る星での物理現象の実験などわかりにくいシーンがいろいろ出てきますが、純粋に物語としても面白いです。 前回も紹介したように、白熱光の舞台は数多の銀河種族たちが築いた巨大ネットワーク、融合世界(アマルガム)が舞台。そこに住む主人公たちはある日いつもは銀河中に散らばっているけれど数千年に一度一か所に集まるという種族の人物に話しかけられます。その人から融合世界からの一切の干…