普通、臨済宗の寺で坐禅が行われるとき、坐った後にふたつほど読経します。一つは般若心経、これは禅宗全てで読まれます。そしてもう一つが「白隠禅師和讃」というお経。これは臨済宗中興の祖、白隠禅師が在家のために書いた和讃で、江戸時代の日本語読みで書かれているため、般若心経などのお経よりもずっと意味が分かりやすく作られています。この「白隠禅師和讃」には坐禅の功徳が書かれています。その中の一句が坐禅の効用について書かれています。 「一坐の功をなす人も 積みし無量の罪ほろぶ」たった一度の坐禅でも、今まで知らずに積み重ねてきた無数の罪でさえも消えるだろう。 実際そんなに甘くありません(笑) 私の解釈では「一坐…