句会の続きです。2点句はたくさんありました。 たゆたいつゆらぎつ昇る月朧 松田 緩やかに上ってくる月はいかにも春の月らしいおもむきです。 細かいことを言うと昇ってくる動作の主体は月なので、その上になお朧でもある、と付け加えられるのが、文法的に間違っているというわけではないけれどなぜかなんとなく違和感のようなものを感じるんです。ちゃんと説明できないのに、言うことではないですね。失礼しました。私の個人的な感じ方の問題なのでしょう。 数葉の写真に残る花見かな 東出 セピア色になった写真の、花の下に集う顔の中にはもう会えなくなった人もいたりする。ながめながら年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず と…