皇国史観/片山杜秀/文春新書/2020 内容構成はやや変則的。水戸学を起源とする、皇国史観の江戸時代水戸学派の学説解説に始まり、明治時代の五箇条の御誓文、大日本帝国憲法、南北朝正閏問題、天皇機関説事件など当時の重大政治テーマを分析、残りは、平泉澄、柳田国男、折口信夫、網野善彦など学者見解で構成されている。 飛び切り面白いのが、平泉澄の経歴、歴史学者の立場での御進講事案、戦後の生き様の解説。戦前・戦中の時代、平泉澄は、当時の保守の教祖かつスター存在。現在なら櫻井よしこ以上に政治的影響力ある言論人として扱われたとみられる。彼の人物評について、著者はやや懐疑的視点だが、仮にそうだったとしても、著者の…