この時期は、透かして見る空が好き 若い頃は日本庭園はそれほど好きではありませんでした。修学旅行先で見学しても、整えられた美には感動できなかったんです。 ところが数年前、皇居周辺を散策したときに、整えられた芝生と植えられていた松を見ていたら涙が出てきて、自分でも驚いたことがあります。芝生と松だけなのに、圧倒的に美しいのです。芝生は揃っていて鮮やかに光っているし、並んで植えられている低い松も適度な距離で立ち、それぞれに個性がありながら全体に調和しているのです。 先日放送されたNHKスペシャルで、足立美術館と桂離宮の庭師さんたちの仕事ぶりを視聴しました。いつ見ても美しい庭園であり続けるには、日々のご…