益田宗兼が将軍足利義稙から拝領したという画軸。益田家に伝来した「諸道具」の一つで、寛永二十一年(1644)の「益田元堯諸道具譲渡目録」にみえる。三幅一対であり、中尊に中国の神仙を描いた「呂洞賓図」、左右が「芦雁図」二幅の組み合わせとなっている。 足利将軍家からの拝領 その後の伝来 参考文献 足利将軍家からの拝領 寛永二十一年(1644)二月、毛利家臣益田元堯は子の益田就宣へ譲渡する「諸道具」の目録(「益田元堯諸道具譲渡目録」)を作成する。この目録の最後には「右者、従牛庵公御譲之前、不残譲渡者也」とあり、目録の「諸道具」はもとは元堯の祖父牛庵公(益田元祥)が所持していたものであった。 この目録の…