日本近代文学研究者。本名小谷厚三。id:kozokotani
●略歴
1947(昭和22)年8月、釧路市で生まれる。現在埼玉県春日部市在住。
釧路市立旭小学校、釧路市立北中学校、釧路湖陵高校を経て、立正大学短期大学部社会科、桑沢デザイン研究所を卒業。その後、デザイナー業の傍ら、近代文学研究の論考をペンネームで発表。
1993(平成5)年5月、『釧路春秋』第29号(92年7月)に発表した「原野の思索家長谷川光二(戦前編)」で、第20回釧路春秋賞受賞。釧路生まれの作家中戸川吉二らの論考を釧路図書館発行の『まちなみ』、『釧路春秋』などに発表。1995(平成7)年、『北海文学』同人に迎えられる。『PHN』(埼玉)、『SANPAN/舢板』(東京)同人を経て、2003(平成15)年3月、北方文学研究会を主宰し同人誌『北方人』を創刊、現在第15号を発行。
●著書、単行本解説
『中戸川吉二ノート』(1994年、小谷デザインプランニング)
『木版彫刻師 伊上凡骨』(2011年、徳島県立文学書道館)
【復刻版・解説】中戸川吉二『北村十吉』(1998年、本の友社)
『「挽歌」物語ー作家原田康子とその時代』(2011年、釧路新書、釧路市)
●主な連載論考・随筆など
「中戸川吉二ノート」「詩人更科源蔵の青春」「『挽歌』物語―作家原田康子とその時代」(以上『北海文学』)、「名匠伊上凡骨伝」(『PHN』)、「フリッツ・ルンプ物語」(『舢板』)、「故郷逍遥」(『釧路新聞』)ほか多数
●展覧会・講演・シンポジウムなど
・ 1996(平成8)年10月11日から11月10日まで、釧路市立釧路図書館にて「幻の作家 中戸川吉二展」が開催され、27日「中戸川吉二の文学世界」と題して講演。
・ 1998(平成10)年9月13日、鶴居村・総合センターにて、シンポジウム「釧路湿原・人と自然―長谷川光二生誕百年に寄せて」が開催され、パネラーとして出席。
・ 2000(平成12)年8月19日、札幌の北海道立文学館講堂にて、北海文学会、北海道立文学館、(財)北海道文学館主催による「『北緯五十度』―詩人たち世界」が開かれ、「『北緯五十度』への道」と題して講演、公開座談会「『北緯五十度』の世界」に出席。
・ 2005(平成17)年3月15日から5月8日まで、静岡県伊東市の木下杢太郎記念館にて「杢太郎と異国情調展」が開催され、友人であったフリッツ・ルンプに関する展示資料などに協力する。
・ 2007(平成19)年2月17日から3月18日まで、北海道立文学館にて「人生を奏でる二組のデュオー有島武郎と木田金次郎 里見恕sと中戸川吉二展」が開催され、展示資料などに協力、図録に論考を寄せる。
・ 2008(平成20)年10月11日から11月24日まで、徳島県立文学書道館にて「『明星』を彩った木版彫刻師伊上凡骨展」が開催され、展示資料などに協力。11日「名匠伊上凡骨の装丁版画芸術」と題して講演。
・ 2008(平成20)年10月12日、岡山大学にて日本独文学会主催の一般公開国際シンポジウム「日独文化交流史上の在日ドイツ兵捕虜とその収容所」が開催され、パネラーとして出席、「フリッツ・ルンプ」について語る。