昨年の10月から12月にかけて古本関係の新刊(まぎらわしい)が立て続けに刊行された。 なかでも嬉しかったのは岡崎武志、古本屋ツアー・イン・ジャパン編『野呂邦暢 古本屋写真集』(ちくま文庫、2021 )である。 この本は2015年に盛林堂書房から刊行された同書を増補再編集したものだ。盛林堂書房は東京の西荻窪にある古書店で、マニアックなミステリーなどを中心とした出版も行なっている。 その元版は定価2500円で500部出版されたのだが、あっという間に完売し、現在では一万円以上(店によってはその倍も)の古書価がついている。 なので、こうしてちくま文庫から新刊として求めやすい形で再び出版されるのはとても…