京都から河内を南北に縦断する「東高野街道」は、高野山詣のルートの一つとして、古くから人々の往来で賑わっていました。 起点となる八幡・石清水八幡宮のある男山の東山麓は、門前町として栄え、街道沿いには、今も多くの社寺や道標、古民家などが点在し、往時の面影が残っています。 「正法寺」は、この門前町の南にある八幡市の名刹の一つで、江戸時代前期の本堂、方丈などが、ほぼ当時の姿をとどめており、豪華な彩色・装飾が見事な本堂の内陣や、丈六の立派な阿弥陀さま、また、名勝指定の庭園や、樹齢400年以上とされる藪椿の古木もあり、見どころの多いお寺です。 1 「正法寺」のきらびやかな本堂内陣 2 樹齢400年の藪椿 …