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(1926年‐1989年)考古学者。 日本の旧石器時代の存在が確認された岩宿遺跡の発見者として広く有名。 相沢忠洋記念館がある。
岩宿遺跡は終戦直後の1949年(昭和24年)に発掘調査が開始され、関東ローム層から旧石器が発見されたことにより日本にも旧石器時代が存在することが分かった。 当初、アマチュア考古学者であった相沢氏は冷遇され、その名は大きく扱われなかったが、氏はめげずに研究を続けた。その後、氏に対する批判は次第に消えていき、学校教育における古代史で紹介されるようになる。
石輝(ひか)る赤城颪(おろし)の切り通し ( 相沢さんが掘り出した槍先形尖頭器 ) 高崎に来たので、念願の「岩宿」遺跡に足を延ばした。言うまでも無いが、日本の旧石器文化発見の記念碑的遺跡である。その現場の切通しを、機会があれば見たいと私は兼ねがね思っていた。 もうずいぶん前になるが、「「岩宿」の発見」という相沢忠洋さんの本(千曲少年文庫の子供向けのものだったが)を読んだことがあった。戦後の貧しい孤独な青年が、行商で食べながら憑かれたように考古学に夢中になり、昭和21年11月、偶然にある切通しで旧石器時代の石器の破片を見つける。 実はそれが、日本には縄文以前の旧石器文化がなかったという定説をくつ…
前回の続きからご案内させて頂きます。相沢忠洋先生が23才の時に群馬県みどり市笠懸町稲荷山の切通しの崖において、関東ローム層中に埋もれていた槍先形尖頭器を発見された事は前回ご案内した通りです。 此の発見は石剥片どころでは無く、槍形尖頭器という明らかに縄文以前の人類が造った生活の証であった事から、相沢氏は此の発見を専門家に見て貰う事をお考えになられたのです。 相沢氏の生活は納豆の行商で活計を立てておられました。相沢忠洋 その生涯と研究より 前回も書きましたが、岩宿遺跡の発掘以前の常識として、人類が日本列島に現れた最も古い時期は縄文時代早期と考えられておりました。当然ですが、岩宿の発見前は多くの考古…
我が国における旧石器時代の扉を開いた偉大な考古学者がおりました。此の話は是非広く知って欲しい事なので今回ご案内致させて頂きます。 其の偉大な考古学者の名は『相沢忠洋』さんと言います。子供の頃から好きだった遺跡からの発掘を通して旧説を覆したアマチュア考古学者なのです。相沢先生の偉業は日本だけでは無く、世界が震撼する程の大発見でした。氏の業績は何事にも変え難い金字塔として今も尚輝きを放っております。 在りし日の相沢忠洋さんです。 相沢さんは昭和24年に関東ローム層から黒曜石で作られた槍先形尖頭器を発掘し、其れまで否定されて来た日本列島における旧石器次代の存在を世の中に証明したのです。其の遺跡は『岩…
前半部分のみから引用、それも厳選したはずなのに、1万文字越えの大ボリューム。 正直、どのべーじを開いても、心に留めておきたい文章ばかり。 文庫・新書化されたものに限るが、福岡センセイの著作はほぼ読破している。 そのため、重複する内容に目が留まることもしばしば。 だが、記憶に残るそれら文章に出会うたび なぜか旧友に出逢ったときのような、懐かしさと喜びを抱いてしまう。 もはやこれは、"福岡中毒"と呼んでも過言ではないだろう。 効果抜群の「精神安定剤」として 今後もセンセイの作品を愛読・再読してゆきたい。 まえがき 雑誌は横長の紙を真ん中で綴じているので、内側のページから作られていきます。定期連載や…
小学校時代のクラスメイト「外吉(がいきち・あだ名)」の縄文時代ネタのフェイスブック投稿にイラッとする夏休み。外吉が転校して来た時は歴史の授業は室町時代あたりで古代はとうに終わっており、ましてや日本史は縄文時代の前から始まっているなんぞ外吉は知る由も無い事でしょう。 そんな無知な外吉を思い出しながら向かった先は群馬県みどり市にある岩宿遺跡、関東ローム層の中から縄文時代以前の打製石器が発見され今までの学説が大きく書き替えられ、日本の考古学史上で最大級の発見となりました。 〈目次〉 「岩宿ドーム」で遺跡A区・B区と岩宿Ⅰ・岩宿Ⅱの違いを知る 「岩宿博物館」で相沢忠洋の愛用自転車を見る 「岩宿人の広場…
編集 6月21日誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句)鉄砲と百合結びつけ今日純愛 雅舟 【花】テッポウユリ 【花言葉】純愛 淑女 【短歌】鉄砲百合の束をかついで大股の男が一人ぐいぐいと行く 花屋さんでしょうか、たくましい男性がテッポウユリの花束を担いで運んでいきます。美しい花にテッポウはそぐわないといつも思うのです。 【季語】百合 鉄砲百合【俳句】百合剪るや飛ぶ矢の如く静止して 永田 耕衣 たくさんの百合添へて死を頂戴す 正木ゆう子 偽りのなき香を放ち山の百合 飯田 龍太 【三行詩】 西行芭蕉の詠んだ荒野の姫百合か 鬼百合鉄砲百合の名はどうなのか まああのフォルムをいいと…
ビッグコミックオリジナル連載終了『前科者』に『土偶を読むを読む』が出てきたので読んでみると、やはり三部作の第一部『土偶を読む』を読まないと始まらない感じでしたので、読みました。 【あ、コレ知ってる!】10/20まで展示中の国宝の中空土偶かっくうには、頭部に穴があるんですね!写真だけでは気づきませんでしたが、360度ひとりじめできるので発見がいっぱい。もともとは何かがついてたのかも。#新潟県立歴史博物館#著保内野遺跡#国宝#土偶 pic.twitter.com/ShEEqjY4Ja — 新潟県立歴史博物館 (@koryu13) 2019年10月10日 『読むを読む』では函館の「かっくう」の穴の部…
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FMヨコハマの「ブックスAtoZ」という番組(コーナー)が好きでした。 ラジオを聞かなくなってからはとんとご無沙汰。 人の紹介の本って、「おもしろかったもの」を紹介してくれるから当たり率が高いですよね。 今週のお題「ラジオ」 ということで、新聞や雑誌、他の本で紹介されたものを好んで読んでいます。 そんな中で、今回、手にしたものの「読めずに断念」した本を。 鏡の国 [ 岡崎 琢磨 ] 内容紹介(「BOOK」データベースより)大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたものだった。「室見響子、最後の本」として出版…
小学館の学習まんが「日本の歴史」 というのがあるんですが…。 ↓ 小学館創立100周年企画 小学館版 学習まんが日本の歴史 全20巻 (小学館学習まんがシリーズ) 作者:小学館 小学館 Amazon これはスゴいですね。 試験に出ないことも書いてありますが、イメージしやすい! 第一巻が「日本文化のあけぼの 旧石器〜縄文〜弥生〜古墳時代」です。 まず、考古学をこころざす青年の相沢忠洋(ただひろ)くんが自転車をとめて、旧石器を発見するシーンから始まります。 「槍先(やりさき)の形をした石器だ!」 (セミの鳴いているシーンもあり) 【彼が石器を発見した場所は、のちに「岩宿遺跡」とよばれます】 そのあ…
後藤武士著「読むだけですっきりわかる日本史」を読んでいる。まだ二章の途中だが、面白くて、すらすら読める。興味深かったのが、相沢忠洋の人生。 旧石器時代にも日本に人が住んでいたと発見したのが、相沢忠洋という人だ。彼は昭和元年、東京で生まれて、学校ではなく、独学で考古学を学んだ。戦後、働きながら、仕事の合間に群馬の岩宿という遺跡を発掘して、打製石器を発見した。打製石器の報告を受け、ある大学の教授とチームが派遣され、さらに調査した結果、旧石器が本物であるとわかった。ところが発見者は、相沢ではなく、その教授ということにされた。相沢は大学教授ではなく、さらに大学で考古学を学んだこともなかったからだ。しか…
ナウマン象がいた時代の岩宿遺跡って、すっげ~なぁ(3:46~7:10) www.youtube.com 納豆売りのおじさんがどんな人か説明不足・・・ --------------------------------------- 大人教養TV見てビックリした。 www.youtube.com おおおっ岩宿遺跡発見までの、相沢忠洋さんの人生が説明されている。 私が驚いたのは・・・ 『家庭は凄く貧しくて、お父さんは横笛吹きの芸人さん。昔あった歌舞伎とかの巡業団で笛を吹く人だった』ってこと。 考古学とミュージシャン、何の関係があるんだよって、私には強いインパクト。 納得しちゃうんです・・血筋だ・・っ…
・青塚古墳 / 味美古墳群 / 見晴台遺跡 / 志段味古墳群 →愛知県 ・4世紀頃に建造 / キリスト教建築の遺跡 / 弾圧を受けた聖人の名に由来 / エジプトの遺跡 →アブ・メナ遺跡 ・スカラ・ブレイ / サットン・フー / リング・オブ・ブロッガー / ストーンヘンジ →イギリス ・約30の石が積まれる / 奈良県明日香村の古墳 / 「蘇我馬子の墓」説が有力 / 玄室の形状から名前がつく →石舞台古墳 ・ナハル・メアロット / マサダ遺跡 / ベエル・シェバ / アッコン旧市街 →イスラエル ・ヴィッラ・アドリアーナ / マテーラの洞窟住居 / ヴァルカモニカの岩絵群 / パエストゥム遺跡…
・9~16世紀にかけてペルー北部に栄えたチムー王国の首都の遺跡で1986年には世界遺産にも登録されているのは? →チャンチャン遺跡 ・16世紀の画家ブリューゲルが『バベルの塔』を描く際に参考にしたといわれるマルウィヤ・ミナレットがある国は? →イラク ・1922年にツタンカーメンの墓を発見したイギリスの考古学者は? →カーター ・2010年に島根県出雲市の高浜1遺跡から出土したのは「現存する日本最古の❝何❞」? →将棋盤 ・2011年に、国内最古となる約2万4000年前の人骨が確認された「白保竿根田原洞穴遺跡」がある沖縄県の島は? →石垣島 ・2012年に、鎧を身に着けた古墳時代の成人男性の骨…
前々回のブログでは、1万6500年前に世界最古の土器が造られるようになってから1万4000年もの間続いた縄文時代の遺跡には、戦いの痕跡が見つけられないことを指摘しました。すなわち、縄文人たちは、1万4000年もの長期にわたって戦争をせずにこの日本列島で共存していたのです。これはまさに、人類史における奇蹟であると言えるでしょう。 では、縄文人たちはなぜ戦争をしなかったのでしょう。精巧な武器を作るだけの文化を持っていなかったのか。それとも侵略するに足る富を有していなかったのでしょうか。 今回のブログでは、縄文文化が、実は当時の最先端の文化であったことを検証してみたいと思います。 世界最古の磨製石器…