「夏の庭-The Friends-」 相米信二の映画を観ると、毎度「生と死」みたいなものを意識させられる。これまで観てきたこの人の監督作は、「あ、春」以外はそのどれもが少年少女を主役としていて、そのどれもがリビドーに溢れた(おもらし含め)存在として描かれている。「夏の庭」においては、小学生三人組でしかもサッカー小僧という、なんというかこう、ある種のユニバーサルなノスタルジーを喚起してやまない存在で、ともすれば序盤は「スタンドバイミー」を想起したりもするのだけれど(「死」に興味を持つ、という導入がまさに重なる)、しかしロードムービーとしての趣を強く意識させるあの映画とはまた違うのは、ひたすら発散…